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湯婆婆と銭婆の違いは?見分け方と「どっちが悪い?」を徹底比較|千と千尋の神隠し

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想像力の世界
スタジオジブリ作品一覧より引用
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ジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場する、そっくりな二人の魔女、
湯婆婆(ゆばーば)と銭婆(ぜにーば)

巨大な頭と強烈な魔力を持つ二人は双子の姉妹。
姉が銭婆、妹が湯婆婆です。

この記事では、そっくりな二人を見分けるポイントや、性格の違い、そして
「湯婆婆と銭婆、どっちが悪いの?」という疑問を徹底比較。

二人を比べていくと、単純に「怖い魔女」と「優しい魔女」とは分けられない姿が見えてきます。

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湯婆婆と銭婆、違いと見分け方は?

湯婆婆と銭婆は、顔や姿だけではほとんど見分けがつきません。
二人は双子の姉妹で、見た目はそっくり。映画の中で見分けるなら、「どこにいるのか」と「人とどう関わっているのか」を見るのがポイントです。

そして、この二つに注目すると、そっくりな二人の違いも見えてきます。

①どこにいる? 湯婆婆は油屋、銭婆は沼の底

まず、一番わかりやすいのがいる場所と暮らし方です。

湯婆婆がいるのは、神様たちが訪れる巨大なお湯屋「油屋」
ここを経営し、従業員を動かし、客を迎えています。千尋も、湯婆婆と契約を結んで油屋で働くことになります。

一方、銭婆が暮らしているのは、油屋から遠く離れた「沼の底」にある一軒家
千尋は釜爺から片道切符をもらって電車に乗り、沼の底にある銭婆の家を訪ねます。
そこには油屋のような大きな組織も、たくさんの従業員もいません。
銭婆は家で編み物をしたり、お茶を用意したりしながら暮らしています。

つまり、

油屋を取り仕切っているのが湯婆婆。
沼の底で暮らしているのが銭婆。

そして、暮らしている場所が違うだけではありません。

湯婆婆は大きな組織の中で、人や仕事を動かす暮らし。
銭婆は、自分の手を動かしながら静かに暮らす生活。

同じ顔をした二人なのに、いる場所と日常の風景はまるで違います。



②人とどう接する? 湯婆婆と銭婆の行動の違い

二人の違いは、人との関わり方を見るとさらにわかりやすくなります。

湯婆婆は、自分が決めたルールの中に相手を入れ、そのルールに従わせて場を動かしていくタイプです。千尋との契約が、その典型です。

一方の銭婆は、相手を自分の思い通りに動かすというより、必要なものを与えたあと、その先を本人に任せるように見えます。

この違いがよく表れているのが、二人の「坊」や「カオナシ」への接し方です。

湯婆婆は坊を大切にしていますが、外に出さず、欲しいものを何でも与えています。
その結果、坊は自分で動くことさえできない状態になっていました。

一方、銭婆は坊をネズミの姿に変えます。
これは一見すると厳しい対応ですが、坊はその姿になったことで、千尋と一緒に外の世界へ出て、自分の足で動き始めます。

カオナシへの対応にも違いがありました。

湯婆婆は、カオナシを「お客様」として扱い、金を出す存在として利用しようとします。

銭婆は、カオナシを自分の家に受け入れ、一緒に編み物をし、ともに暮らそうとします。

相手を自分の管理下に置こうとする湯婆婆と、
相手が自分で過ごせる場所を与える銭婆

二人の性格の大きな違いは、これらの行動から読み取れます。



③どんな生き方? 人を動かす湯婆婆、自分が動く銭婆

こうして比べてみると、湯婆婆と銭婆は、顔こそそっくりですが、生き方はかなり対照的です。

湯婆婆は、油屋の中心に立って人や仕事を動かす。
銭婆は、沼の底で自分の手を動かしながら暮らす。

そして、人との関わり方にも、

「自分のルールに従わせる」湯婆婆と、
「相手が自分で動く余地を残す」銭婆。

という違いがあります。

だから、湯婆婆と銭婆を見分けたいときは、顔を見るより、その人物が「どこにいて、周りの人とどう関わっているか」を見るのがわかりやすいのです。

そして、この違いが見えてくると、もう一つ気になることがあります。

「湯婆婆と銭婆、結局どっちが悪いの?」

次は、二人の行動を比べながら、この疑問を考えてみます。

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湯婆婆と銭婆、どっちが悪い?

「どっちが悪い?」と聞かれたら、それは湯婆婆でしょう。
ただし、湯婆婆が千尋を油屋で働かせたことそのものが悪いわけではありません。

千尋は自分から「ここで働かせてください」と頼み、湯婆婆はその願いを契約という形で受け入れています。
問題なのは、その契約の中身です。
湯婆婆は千尋の名前を奪い、「千」と呼ぶことで、自分の支配下に置きます。
ハクの導きがなかったら、千尋は自分の名前を忘れて、その支配下から抜け出せなかったでしょう。湯婆婆の契約、かなり悪質です。

一方、銭婆にもハクを追い詰めたという行動がありますが、こちらは契約印を盗んだハクから、自分の大切なものを取り戻そうとしたものです。

二人とも強い魔力を持っていますが、「相手を支配するために力を使う」という点では、湯婆婆のほうが問題が大きいと考えられます。

ただ、湯婆婆にも良いところがあるのです。

①湯婆婆の加点|「働かせてほしい」という千尋の願いを叶えている

湯婆婆の行動を考えるとき、忘れてはいけないのが、千尋自身が油屋で働くことを望んだことです。
千尋は、豚にされてしまった両親を助け、自分も元の世界に帰るために、湯婆婆に「ここで働かせてください!」と頼みます。

湯婆婆は、最初は拒否しますが、結局、契約を結んで働かせます。
この部分だけを見れば、湯婆婆は千尋の願いを叶えているとも言えますね。

働くために契約を結ぶこと自体は、悪いことではありません。

では、何が問題なのでしょうか。

②湯婆婆の問題点|名前を奪って「やめにくくする」こと

湯婆婆は千尋から「荻野千尋」という本当の名前を奪い、「千」として働かせます。
ハクは、名前を忘れてしまえば、元の世界に帰れなくなると千尋に教えます。

つまり、湯婆婆の契約には、働くことと引き換えに、その人が自分自身を失ってしまう危険があるのです。

ここが、銭婆との大きな違いです。

湯婆婆は千尋の「働きたい」という願いを叶えています。
けれど、その弱い立場を利用するように、名前まで奪ってしまう。

「願いを叶える契約」と「相手を自分の支配下に置く仕組み」が一緒になっている。

湯婆婆のよくない点は、そこにあるのではないでしょうか。



③銭婆の減点?|ハクを追い詰めた

では、銭婆はどうでしょう。

銭婆は、ハクを追い詰め瀕死の状態にします。
けれど、それはハクが銭婆の契約印を盗んだからです。

その契約印には魔法がかけられていました。
盗んだハクに災いが返る仕組みになっていたため、ハクは銭婆の魔法によって苦しめられることになります。

ここだけを見ると、
「銭婆はハクに呪いをかけているじゃないか」
と思うかもしれません。

でも、これはハクを苦しめるために後から呪いをかけたのではないでしょう。

大切な契約印を守るための、いわば盗難防止の魔法だったと考えることもできます。

セキュリティシステムをかけただけです。

そう考えると、銭婆が一方的に「悪い」とは言いにくいでしょう。

④銭婆の理由|支配するためにハクを追ったのではない

ここは、湯婆婆との違いを考えるうえでも重要です。
湯婆婆は千尋を働かせる契約を結ぶとき、名前を奪い、自分の支配下に置きました。

一方、銭婆がハクを追ったのは、盗まれた契約印を取り戻すためです。
ハクが銭婆のもとから契約印を盗んでいなければ、そもそも追われることもなかったでしょう。

もちろん、銭婆が使った魔法は強力です。白い紙のお札を操り、ハクを追い詰める力もあります。でも、強い魔力を持っていることと、悪いことをしていることは別です。

銭婆の行動を「悪」と判断するには、少なくともハクとの間に何があったのかを考える必要があります。



⑤どっちが悪い?|湯婆婆のほうが「支配する側」

ここまで比べると、答えはかなりはっきりします。
湯婆婆と銭婆、どちらが悪いかと聞かれたら、湯婆婆のほうです。

銭婆は、強力な魔力でハクを追い詰めるような行動もしています。
でも、それは自分の契約印を盗んだハクから、取り戻そうとしたからです。

一方、湯婆婆は千尋の「働きたい」という願いを受け入れながら、名前を奪い、相手が自分自身を失ってしまうような契約を結ばせています。

つまり、大きな違いは、

「自分のものを取り戻すために力を使った銭婆」と、
「相手を自分の支配下に置くために契約を使った湯婆婆」。

ここにあると考えられます。

二人を単純に「善い魔女」と「悪い魔女」に分ける必要はありません。
ただ、「どちらの行動に、より問題があるか?」と聞かれれば、湯婆婆のほう。

そう考えられると思す。

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まとめ|湯婆婆と銭婆、そっくりだけど大きく違う

湯婆婆と銭婆は、顔はそっくりでも、暮らし方や人との関わり方が違います。

湯婆婆は油屋を経営し、人を自分のルールに従わせる魔女。
銭婆は沼の底で暮らし、相手が自分で動く余地を残しています。

「どっちが悪い?」と聞かれれば、湯婆婆のほう

銭婆がハクを追ったのは、盗まれた契約印を取り戻すため。一方、湯婆婆は千尋の願いを叶える契約と引き換えに、名前を奪って支配下に置きました。

そっくりな二人ですが、「相手を支配するかどうか」が大きな違いなのです。

 

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